昔はデザインのふちどりを獣脂などで行い、その内側に釉薬(絵の具)をのせて作りました。脂が釉薬をはじいてきれいに塗り分けられます。焼くと釉薬の部分が盛り上がり、脂で描いたふちどりがひも状に残るので、クエルダ・セカ(乾いたひも)の名前がついたそうです。
現在はえんぴつやロウでふちどりをし、その内側に釉薬(絵の具)をのせて完成させます。
約1000度の窯で焼くとえんぴつの粉は焼け飛んで釉薬だけがのこり、モザイクのような仕上がりになります。
現在も油と顔料(色の粉)を混ぜたものを使ってふちどりをして輪郭線を残す方法もあり、それも当工房で制作できます。
濃い鉛筆で釉薬の境界線を描きます
スポイトや筆で釉薬をのせていきます
すべての場所に釉薬がのりました
焼成すると鉛筆の線は焼け飛びます。焼成前より色鮮やかに仕上がります。