クエルダ・セカタイル

昔はデザインのふちどりを獣脂などで行い、その内側に釉薬(絵の具)をのせて作りました。脂が釉薬をはじいてきれいに塗り分けられます。焼くと釉薬の部分が盛り上がり、脂で描いたふちどりがひも状に残るので、クエルダ・セカ(乾いたひも)の名前がついたそうです。

 

現在はえんぴつやロウでふちどりをし、その内側に釉薬(絵の具)をのせて完成させます。

約1000度の窯で焼くとえんぴつの粉は焼け飛んで釉薬だけがのこり、モザイクのような仕上がりになります。

 

現在も油と顔料(色の粉)を混ぜたものを使ってふちどりをして輪郭線を残す方法もあり、それも当工房で制作できます。

1.ふちどりを描く

下書きしたクエルダセカタイル

濃い鉛筆で釉薬の境界線を描きます

2.釉薬をのせる

制作中のクエルダセカタイル

スポイトや筆で釉薬をのせていきます


3.完成(焼成前)

焼成前のクエルダセカタイル

すべての場所に釉薬がのりました

4.完成(焼成後)

焼成後のクエルダセカタイル

焼成すると鉛筆の線は焼け飛びます。焼成前より色鮮やかに仕上がります。