九世紀、イスラムでは貨幣経済が拡大し、材料不足から金銀食器を作ることが禁止され、その代用品としてラスター彩が考案されたといわれています。
マヨルカタイルと同じように素焼きタイルの上に白い下地の釉薬をかけて、一度焼きます。
焼いた後のつるつるした面の上に銀や銅をベースにした絵の具で絵付けします。
もう一度焼くと、金属的な光沢のある仕上がりになります。
※写真のお皿は白い下地の釉薬をかけてから、青一色のマヨルカ技法で描いた後、ラスター彩で葉っぱのあたりを絵付けしています。
昔、木材が高価だったスペインのバレンシア地方で梁と梁を埋めるために木のような風合いのタイルを作ったのがはじまりです。まず粘土を切り出します。カラカラに乾かしたら、エンゴーベ(化粧土)という色の付いた泥で絵付けをします。焼いたら完成です。
十六世紀にスペインで量産された型押しで作る、凹凸のあるタイル。スペインのクエンカにある凸凹の岩山のように、浸食された土地のことをクエンカというためこう呼ばれるようになったといわれています。
まず、せっこう型を作ります。その型に粘土を押し込み、取り出し乾燥させて一度焼きます。釉薬を流してもう一度焼いて完成です。
当工房ではデザインによって何色かの釉薬を凹部分にのせて色分けしたり、全体に同じ釉薬をかけたりしています。(必然的に凹部分にたくさんの釉薬がかかり、一色でも面白い仕上がりになります。)
まず、赤い粘土を切り出し乾燥させます。その上に白いエンゴーベ(化粧土)を一面に塗ります。乾いたら針で白いエンゴーベをかき落として絵を描き一度焼きます。釉薬をかけてもう一度焼いたら完成です。
まず、粘土をに切り出します。少し乾燥させてから、デザインを粘土にうつし、針などで彫り込みます。乾燥させて一度焼き、釉薬をかけて焼いたら完成です。
フランスのアルザス地方の色エンゴーベを使った技法です。やわらかな優しい色あいの作品になります。素焼きタイルにさまざまな色のエンゴーベで絵付けしたのち一度焼き、透明の釉薬をかけてコーティングしたら再度焼き、完成です。